小川裕介
将棋の8大タイトルの一つである第35期竜王戦の第5局が、25、26日に福岡県福津市の宮地嶽神社で開催される。それを前に、棋士らに提供される「勝負めし」など27品が実行委員会から発表された。地元が誇る天然マダイを使った茶漬けやスイーツなどで、将棋ファンをうならせてきたトップ棋士を、味でうならせることができるか。
今回の竜王戦は、藤井聡太竜王=王位・叡王・王将・棋聖と合わせ五冠=に、広瀬章人八段が挑戦している。藤井竜王は昨秋、4連勝で竜王のタイトルを獲得し、史上最年少となる19歳3カ月で四冠を達成。今回のシリーズ成績も3勝1敗と好調を維持し、初防衛に王手をかけている。
勝負めしはタイ茶漬けのほか、イカ丼やイカバーガーなど10品。勝負おやつは、玄界灘に沈む夕日が織りなす「光の道」をイメージしたチョコムースや玄米おはぎなど10品をそろえ、勝負ドリンクには福津産あまおうを使ったイチゴミルクなど7品。勝負めしは昼食時、勝負おやつは午前10時と午後3時に出される予定だ。
実行委の担当者は「忙しい棋士に観光する時間はなく、食べ物を通して『おいしい福津』を感じてもらいたい」と話す。(小川裕介)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル